連載第4回:ゴルフ王国 熊本から九州全土に広がり始めた黄色いシャフト

92才でエージシュート1300回超、熊本のスーパーシニアゴルファー

熊本は沖縄に次ぐ「ゴルフ王国」だ。ゴルフ環境に恵まれている。それはジュニア時代のゴルフ環境がプロ入り後の成績に直結する女子プロを見るとわかる。平瀬真由美、不動裕理、古閑美保、上田桃子など歴代の賞金女王のほか、高村亜紀、有村智恵、笠りつ子、一之瀬優希といったツアー優勝に名を連ねるトッププロがずらりと並ぶ。

ジュニアだけではない。シニアにとってもゴルフ環境は恵まれている。これは熊本に限らないが、九州ゴルフ連盟に加盟するゴルフ場のメンバーは、80歳を過ぎると、同連盟加盟コースなら、どこにいってもメンバーフィーでプレーできる特典がある。ホームコースが九州ゴルフ連盟に加盟していれば、フェニックスCC(宮崎県)や芥屋GC(福岡県)などの有名トーナメントコースでもメンバー並みの扱いを受けるのだ。

というわけで熊本のシニアゴルファーは、皆さん80歳を過ぎても元気いっぱい。ホームコースでのラウンドはもとより、連盟の競技などがあれば自分でハンドルを握り、高速道路を飛ばして他県のゴルフ場に遠征している。

その代表は日本一のエージシューター・植杉乾蔵さんだ。1923(大正12年)12月1日生まれで92歳になるが、現在エージシュート達成回数は1365回を数え、いまなお記録更新中のスーパーシニアゴルファーなのだ。

85才からは毎年エージシュートを年間100回以上

「エージシュートは、歳をとると誰でも出来るとですよ」

植杉さんは軽く笑い飛ばすが、71才のときに初エージシュートを達成して以来、8年かけて79才のときに100回目、さらに2年後の81才で200回目を記録。85才からは毎年100回以上のエージシュートを記録してきた。

一口に年間100回のエージシュートというが、そのためには当然、それ以上のラウンドをこなさないといけない。このラウンド数がまた凄い。

植杉さんはなんと61才から91才になるまで、30年にわたって年間150日以上のラウンドを続けている。下世話な人は「よくお金が続くな」というが、私は同じゴルファーとして「よく体がもつな」と、そちらのほうが気になる。台風や雪の日はラウンドできないから、年間150ラウンド以上回るには、暑い真夏の3連チャンや、ときには4連チャンもある。それを30年間、それも60歳を過ぎてから続けているというのは、たぶんプロゴルファーでもやっていない記録ではないだろうか。

それにしても85才からは毎年100回以上のエージシュートを記録し続けているという話を聞けば、植杉さんがいう「エージシュートは歳をとれば誰でも出来る」も、あながち間違いではないような気もする。が、ここで忘れてはいけないのは、歳をとると誰でも「体力が衰える」ということだ。

今もまったく衰えない好奇心、向上心、行動力

一般的には60才を過ぎるとドライバーの飛距離がガクンと落ち、それにつれてゴルフのモチベーションも低下していく。植杉さんは、エージシュートに挑戦することでモチベーションを維持し続けてきた。

エージシュートは、単にゴルフが上手いだけでは達成できない。それに加えて、健康でゴルフのできる体力を維持し続けることが必須条件になる。

植杉さんは、そうした健康や体力維持には何が必要かをはじめ、どんな道具が自分に合うか、スコアメークのためにはどんなコースマネジメントが大事か、プロはどんなスウィングをしているか、といったものに対して好奇心全開で、さまざまなメディアから貪欲に知識を得て自分のゴルフに役立ててきた。健康法については紙面の都合で省くが、たとえばゴルフの腕前を維持し続ける秘訣については次のように話す。

「スイングは誰かに教わったこともなければ、プロについたこともない。まったくの自己流です。ただ、ゴルフ雑誌は定期購読して隅から隅まで読みますし、スイング特集で気になる項目があると、すぐ庭に出て素振りをするとか、新しいクラブが出て興味を引くと買って試してみるとか、とにかく自分でやってみないと気が済まない。プロのトーナメントも九州で開かれる大会は全部、家内と一緒に見に行きますが、観戦すると翌日から1週間くらいはスイングが崩れてスコアにならない。好きなプロのスイングを見ると、つい真似したくなって自分本来のスイングを見失うのです(笑)」

この旺盛な好奇心、向上心、行動力の「3K」が、植杉さんのエージシュート1300回の源泉であるといっても過言ではない。

「すごくタイミングがとりやすくて、球がつかまる」

とはいえ、さすがの植杉さんも90才を過ぎてから「ドライバーが飛ばない」と嘆くことが多くなった。そんな植杉さんに起死回生の救世主が現れた。この8月末に新発売されたばかりの「黄色いシャフト(E.I.Fシャフト)」である。

じつは、植杉さんには新発売と同時に、黄色いシャフトのモニターをお願いしてきた。植杉さんの愛用ドライバーはロフト10.5度、シャフトの硬さM-40、長さ47.5インチのPRGR「ニューエッグバード」だったが、そのヘッドに黄色いシャフトを47インチで装着。使い心地を試してもらってきたのである。同時に奥様の千枝子夫人のドライバーも「ゼクシオプライム(男性用・ロフト10.5、シャフトR)」のヘッドに46インチの黄色いシャフトを装着して使ってもらっていた。

植杉さんが黄色いシャフトのモニターを引き受けたのには理由がある。

「初めて使ってみて、まったく違和感がなく振れたことと、凄く振りやすいと感じたからです。それだけでなく実際にボールを打ってみたら、タイミングが取りやすくて球が掴まりやすく、高い弾道で飛距離も伸びていた。これはいいと、翌日から実際のラウンドで使わせてもらっています」

植杉さんにしてみれば、毎日のラウンドにエージシュートの記録更新がかかっているのだから、違和感のあるクラブを使うわけがないのだった。

植杉さんの「シャフトがしなるスイング」に唖然

さる11月10日、小春日和という言葉がぴったりの温かい日差しの中を黄色いシャフトの開発者、櫻木博公氏が熊本県人吉市を訪れた。

植杉さんが黄色いシャフトを使い始めてからちょうど5か月目。

すでにモニターの同意を得たときの植杉さんの感想は伝えてあったが、櫻木氏としては実際に自分の眼で植杉さんのスイングを見て、植杉さんの口から直接シャフトの使い心地を聞いてみたいと思ったからにほかならない。

訪れたのは「チェリーゴルフ人吉コース」(熊本県相良村)。植杉さんの自宅からクルマで10分のところにあるゴルフ場である。

ゴルフ場にお願いして、ラウンド中の植杉さんの組について回る許可を得た櫻木氏が、まず驚いたのはそのスイングの若々しさだった。

ハーフターン後、パー5のスタートホールで植杉さんがドライバーを一閃すると、気持ちよい角度で上がったボールは、ほぼストレートの弾道でフェアウエーセンター200ヤード手前に落下、ランを入れて210ヤード先に転がった。櫻木さんが唸るようにいう。

「いやあ、素晴らしいな。シャフトがしなっているよ。92才でしょう。ふつう92才が振ってシャフトがしなるかア? 信じられんな。信じられんけど、素晴らしい」

櫻木氏はその後も2度ほど「素晴らしい」を繰り返した。改めて植杉さんのスイングのどこが素晴らしいのか聞くと、こんな返事が返ってきた。

「まずワンピースで振っている。体のどこにも力が入っていない。だからシャフトのエネルギーが素直にボールに伝わっている。あれだけ自然に振ったら曲がるわけがない」

ラウンド中、跳ぶように大股で歩く植杉さん

2打目地点に着いて、櫻木氏がまた感嘆の声をあげた。植杉さんが大股で跳ぶように歩いているのを見たからだ。

「おいおいおい、なんなの。あの人、ほんまに92才? あんなに大股で元気よく歩く92才を、私は見たことないよ」

植杉さんは70才のときから、膝にサポーターをつけて歩いている。高齢者が歩けなくなるのはほとんどの場合、膝痛から始まるといわれている。

長年の膝の酷使で半月板がすり減り、金属疲労を起こして歩けなくなるのだ。

奥様の千枝子夫人は元看護師で、膝痛から歩けなくなる高齢者をいやというほど見てきた。ましてやゴルファーであれば、膝痛は致命傷になりかねない。植杉さんがゴルフのたびに膝のサポーターをつけているのは、千枝子夫人のアドバイスによる「転ばぬ先の杖」にほかならない。

第2打地点で、植杉さんは「NEXGEN」のヘッドをつけた黄色いシャフトを取り出した。この日のために櫻木氏がカスタムメードで造り、先ほど、クラブハウスで手渡したばかりの3Wである。

当然ながら1度も振っていない。
が、植杉さんは2度ほど素振りをしただけでスッと構え、アッと思う間もなく振りぬいた。ボールは使い慣れた愛用クラブから飛び出したのではないかと思えるほど、ごく自然にクリーンヒットして、グリーン手前50ヤード地点のフェアウエーに転がった。

試打もせず、いきなり使ってクリーンヒット――。

「タイミングが合いやすいシャフトだ」と、第一印象で語っていた植杉さんの言葉がいまさらながら蘇ってきた。

このホール、植杉さんは3打目を絶好の上り7メートルにつけたものの、バーディ狙いの1パット目が強めに入って1.5メートルオーバー。返しのパットも入らず3オン3パットのボギーに終わった。

結局、この日の植杉さんは前半43、後半はシャンクや池ポチャもあって45のトータルスコア88。難なくエージシュートを達成したのだった。

飛距離20ヤードアップ! 方向性も抜群で「曲がる気がしない」

ラウンドを終えた植杉さんご夫妻に櫻木氏と対談していただいた。

(櫻木氏)エッグバードをお使いですが、エッグバードのオリジナルシャフトは軽くてやわらかめなんですね。黄色いシャフトはやわらかいんだけど、部分的に硬くした設計になっている。だから振り方が悪いと硬く感じるのですが、違和感はなかったですか?

(植杉さん)最初から振りやすかったです。ぎこちないとか違和感はまったくなく、気持ちよく振りぬけました。

(櫻木氏)今日お渡しした3Wも、いきなり試打もせずに打たれたのには驚きました。

(植杉さん)いや、ドライバーと同じだから、シャフトが勝手にタイミングを作ってくれるだろうなと(笑)。これもまったく違和感がなかったですよ。

(櫻木氏)そこまで信頼していただけると、開発者冥利につきます(笑)。

(植杉さん)シャフトがいいんですよ。まるで僕のために作ったのではないかと思うほど、気持ちよく振れます。一番いいのは打ち損じがないことです。タイミングが少しずれたかなと思っても、球は真っすぐ飛んで行ってくれる。それが従来のシャフトと大きく違うところですね。

(櫻木氏)おっしゃる通りです。インパクトの手前でしなり戻りしてヘッドが走るように設計しました。だからタイミングが多少遅れても、インパクトではしっかりフェースがスクエアに戻るようになっています。

(植杉さん)黄色いシャフトのお陰で、いままで190ヤード前後だったドライバーの飛距離が平均して210ヤードくらいまで飛ぶようになりました。フェアウエーの状態がいいと230ヤード近く飛ぶこともあり、最近では、若い人より私が飛ばしたら申し訳ないと思うくらい、よく飛びます(笑)。

(櫻木氏)植杉さんより若い人って、一緒に回る人は全員じゃないですか(笑)。先ほど拝見してびっくりしました。ご一緒の組の60代の方より20ヤードほど前に飛んでいましたよ。

「3打目が楽になって、ボギーペースで回れます」(千枝子夫人)

(植杉さん)私より喜んでいるのは家内です。家内はここ2年ほど150ヤードも飛ばなかったのが、黄色いシャフトにしてから170ヤード以上飛ぶようになった。30ヤード近い飛距離アップで、まさに魔法のシャフトといって喜んでいます。

(千枝子夫人)はい、私はいままで球が上がらずに140ヤードくらいで落下してランも出なかったのが、黄色いシャフトにしてから球が高く上がってキャリーで165ヤードくらい先に落ちるようになりました。ランも入れると170~180ヤード飛んでいます。

(櫻木氏)それは凄い。

(千枝子夫人)ゴルフは飛ぶと楽ですねえ(笑)。飛ばないときは100以上叩いていたのが、黄色いシャフトに代えてからは、ときには80台で上がるようになりました。私はだいたい3オンですが、従来は3打目が100ヤード残っていたので、なかなかボギーで上がれなかった。黄色いシャフトのドライバーで1打目が30ヤード伸びたおかげで、いまは楽にPWやAWで3オンでき、ボギーが計算できるようになりました。

(植杉さん)ドライバーが飛ぶというのは、私たちにとっては何よりも有難いんです。私自身、以前は2打目に3Wを使わないと届かなかったパー4が、もっと短いクラブで楽に届くようになったし、今日のロングは新しい3Wのお陰で3打目にピンを狙っていけた。これでまたゴルフ寿命が何年か延びましたね(笑)

(櫻木氏)今日は本当にいいお話をたくさん聞かせていただき、また眼福といいますか、いいものを見せていただきました。間もなく92才におなりになろうというのに大股で歩いて、素晴らしいスウィングでラウンドされる植杉さんのゴルフを拝見して、改めて私自身、新たな目標とやる気をいただいた思いです。ありがとうございました。

シニアゴルファーを生き返らせる魔法のシャフト

植杉さんご夫妻が使っている黄色いシャフトに対しては、一緒にラウンドした人たちから次々に質問が寄せられるという。千枝子夫人が説明する。

「一緒に回った人は皆さん、興味津々で聞いてこられます。『それはどこのシャフトなの?』『値段はいくら?』『どこにいけば交換してもらえるの?』と、次から次に質問攻めです。主人の飛距離もそうですが、私がレディスティから打ってオーバードライブするのに皆さん、驚かれるのです。いままではそんなこと、なかったですから」

実際に植杉さんご夫妻とラウンドして、黄色いシャフトの振りやすさと飛距離に感動して、その場で購入を決めた人が何人もいた。“植杉さん効果”で、黄色いシャフトは密かに、しかし着実に九州全域に広がりを見せている。

そのうちの1人、唐津邦利さん(77才)には、植杉さんの取材が終わって人吉からの帰路、熊本市内の練習場でお会いした。

唐津さんは山口大学名誉教授(元熊本大学教授)で、スポーツ医科学・生理学・生体力学・体育学の泰斗。大学の先生を中心に組織している日本ゴルフ学会の顧問としても活躍されている。その道の専門家だけにシャフトについても、もちろん詳しい。

唐津さんは、黄色いシャフトに注目した理由を次のように語る。

「植杉さんとラウンドしたとき、ちょっと打ってみなさいと言われましてね、借りて打ったら凄く振りやすい。1発目から楽に振れて真っすぐなナイスショットが出た。腕は変えられないけど、シャフトなら変えられる。これはいいねと、すぐに注文したんです。私にいわせると、これはシニアゴルファーが生き返る魔法のシャフトですよ」

唐津さんの愛用ドライバーは「ゼクシオ8」のロフト11.5度、46インチのドライバーだったが、櫻木氏は、これに48インチの黄色いシャフトを差して渡すという。

「唐津さんは77才。それが92才の植杉さんの後塵を拝したのでは気分が良くないでしょうから、ぜひドラコン勝負ができるようにしてあげますよ」

そういう櫻木氏の言葉に大きく頷く唐津さん。次回、唐津さんにお会いするのが楽しみになってきた。

火の国・熊本で火が付いた黄色いシャフトは九州全土を席巻するか

翌日は「ゴルフパートナー託麻インター店」(熊本市)で開催された黄色いシャフトの試打会に参加した。

この練習場スタッフの中村可南子さんが大変な元気娘だった。その元気さを見た櫻木氏は、いきなり中村さんを打席に立たせた。そしてバランスがE4.1で、48インチの男性用ドライバーを渡して、中村さんに「打ってごらん」と指示したのである。

「いえいえ、結構です。私、非力なのでEバランスのドライバーなんて、とても振れません。ましてや48インチなんて・・」

「いいから、騙されたと思って打ってごらんなさい」

嫌がる中村さんに、半ば強制的に打席に立たせた櫻木氏。中村さんは2~3度、空振りしたものの「もっと打つタイミングを速くしてごらん」という櫻木氏のアドバイス通りに振ると、な、なんとクリーンヒットしてきれいなドローボールが出たのだった。

「え~ッ!? 打てた~。信じられな~い」

感動して思わず櫻木氏にハイタッチを求める中村さん。

「それよ、それ。その感動を練習場にこられるお客さま全員に広げてほしいの。シャフトの宣伝はしなくてもいい。いま、あなたが感じた驚きや感動をお客さんに伝えてくれたら、黙っていてもシャフトは売れるから」

櫻木氏は、つねづね「一番感動してほしいのは、実際にお客様に接するゴルフパートナーの店長やスタッフの人たちだ」と語っている。

実際、中村さんはその感動を全身で現すかのように常連さんの間を駆け回り、次から次に試打を希望するゴルファーを案内してきて、9時から12時半まで3時間半にわたる試打会は2打席確保した打席が空く暇のないほどの盛況だった。

その試打会に現れた鍬﨑良一さん(46才)は、中村さんに勧められたNEXGENがいたく気に入り、自分のお姉さんにも1本プレゼントしたという大のNEXGENファン。最初はオリジナルのシャフトを使っていたが、黄色いシャフトの評判をネットで知ってすぐに交換し、9月半ばから使っているという。おそらく九州で購入した第1号と思われるが、実際に使ってみた手応えはどうだっただろうか。

「いやあ、差し替えて大正解でした。最初のオリジナルシャフトは、当たると飛ぶけれども、ちょっとタイミングがずれると半端ないくらいスライスが出ていたんです。それがシャフトを変えたとたん、ドロー系に球筋が変わり、多少振り遅れても真っすぐ飛ぶようになった。加えて打感がよくなった。カキーンという高く弾く感じから芯を食った低い打感に変わった。しかも弾道が理想的な中弾道で、飛距離も20~30ヤード伸びて、コンスタントに270ヤード平均で飛んでいます」

もともと鍬﨑さんのヘッドスピードは46m/sというから飛ばし屋ではあるのだが、飛ばし屋に多い球のバラツキがまったくなくなったのが嬉しいと絶賛する。

その鍬﨑さんに48インチの黄色いシャフトを装着したNEXGENドライバーを打ってもらうと、まさに300ヤード越えを髣髴とさせる真っすぐな打球が飛び出した。

「48インチは振りにくいかなと思ったのですが、そんなことは全然ない。いいですね。300ヤード近く飛べばパー5はかなりの確率で2オンが期待できる。いまの46インチも十分気に入っているけど、やはり食指が動きますね(笑)」

ティーショットに満足できない人の悩みは、つきつめると「振れない」「飛ばない」「曲がる」の3つに集約されるだろう。黄色いシャフトはその3大悩みのすべてを解決してくれる。なぜそんなことが言えるのか。

「しなり戻りのあるシャフトの特性を生かして、黄色いシャフトは、しなり戻りするタイミングが1テンポ速くなるように設計した。それだけで振りやすくなり、飛ぶようになり、曲がらないようになったのです」

植杉さんと唐津さんのお二人がはからずも口にした「魔法のシャフト」――四六時中、噴煙を上げ続ける阿蘇山と熱い県民性の「火の国・熊本」で文字通り“火がついた”黄色いシャフトが九州全土を席巻する日も、そう遠くはないように思われたのだった。

【ライター】高橋健二:67才、オフィシャルハンディキャップ9。ゴルフ雑誌を中心にゴルフノンフィクションや試打レポートをリリースしている。

開発者:櫻木 博公(さくらぎ ひろたか)

1944年生まれ。20年以上前からゴルフクラブの輸入、販売に携わる。その後、クラブデザイナーの竹林隆光氏との出会いをきっかけに革新的なクラブを開発。現在は、ゴルフパートナーの顧問として「ネクスジェン」のクラブ開発を行っている。